この日のNAMBA69は何かが違った。本番前のメンバーの面持ち、チームの雰囲気も張り詰めていた。 "東北ジャム"と銘打って、震災被害を受けた宮城県石巻市のスケートパーク、"Onepark"で開催されたこのイベントに、皆が特別な思いを抱いていたに違いない。
今年8月にKen Yokoyamaと一緒に回った"Nippon Its Tour"、石巻BLUE RESISTANCEでのショウ前日、移動日を利用して東北ジャムの下見として会場を訪れた。海の香りが漂うパーク内は、津波によって破壊された壁の穴から光が漏れ、静かに照らされていた。被災地という土地でパンクフェスを開催するということ、山積みの問題をひとつずつ、丁寧に解決しながら、難波さん含むチーム東北ジャムは開催に向けて準備を続けた。
天候にも恵まれ、大成功を収めた初日に続き、この日も素晴らしいステージが繰り広げられていた。熱気が増す会場内、最高の舞台がバンドを待っていた。
熱気もそのまま、初っ端"未来へ"でスタートしたこの日のセットリストはとにかく休む間もなくひたすらに高いボルテージのまま突き進んだ。優しくも力強い難波さんのMCに涙を浮かべる人も多かったのが印象的だった。セット終盤では、バンドの計らいで地元のバンド"ANCHOR"が1曲だけプレイ！石巻を愛する思いを語るANCHORの姿に感動! ラストはSTAY GOLDでこの日一番の盛り上がりでNAMBA69のステージは終了した。
東北ジャムでのプレイ、感動に溢れた素晴らしいステージでした！次回は久々の東京→新潟！
Photo by Terumi Fukano
